2026年07月22日
ガラスリペアの再施工をしてほしいけど可能なのでしょうかという相談です
フロントガラスリペア

フロントガラスのリペアのネタはとても多いのですがこうして世に発信するとなるとその内容次第では責任は重大です。
まず、大前提としてガラスリペアって傷が無くなるわけではありません。
そしてその施工後の見え方は元の傷の成り立ちが影響するので無くなったようにみえる傷もありますが実際のところ線ヒビは光の屈折率を下げた状態で存在します。
日陰では目立ちませんが直射日光があたればキラっとします。作業前なら日陰でもキラっとしていたはずです。
ガラスリペアの難しいところは加工技術です。うまいと言われる人は加工技術が長けていますので引き出しがたくさんあります。
入らないヒビにどう入れ込むのかというのが加工技術。
個人経営者で店舗スタイルをとっていれば意識も高いはずですのでお店選びの基準となるのではないでしょうか。
お客様からの問い合わせで地味に多い【一度リペアしたヒビの再リペア】です。
一般的には溶剤を中で固めているので再リペアはできないと言われてしまいます。
本音はいえば正直そういうものに関わりたくなくて、それ以上ひどくなって取り返しのできないことになるなら初めから関わらないというリスク回避の側面が大きいと思います。
無責任なチャレンジをやったとしても実はあまり身につかないのが技術ってやつで、多く練習するほど機会が無いものをどう仕上げていくのかは性質とかを理解して完成イメージすることが大事なのかと思います。
できるものとできないものがある
ヒビの成り立ちには線ヒビと面ヒビがありそれぞれスターブレイク系とブルズアイ系と分けていてスターブレイク系なら再リペアできる可能性はある。
スターブレイク

ブルズアイ

面ヒビであるブルズアイに中途半端に溶剤が入るとそこからの再施工は無理なんです。
市販品で安く済まそうとして特性も知らないまま失敗してしまう方は難易度は全部一緒だと思いがち。
伸びやすいヒビとして危険度は調べれば知ることができますが入れる難しさはそこまで開示されていないのは立場の違いでしょうか。
どのヒビにもそれぞれに難しさはあります。
市販のリペアキットの存在
一定の割合で失敗した人が相談にきます。youtubeの影響力はすごいです。色んな意味で。
マネしていいものと悪いものがありますので自制心といいますか取捨選択はとっても大事。
アメリカでリペアしていた時に現地で借りていた車のガラスはリペアの痕跡が多数あったんですけどキレイに直っていなくてもいいんです、あっちは。
日本は車検が厳しいので市販のリペアキットなんて使ってはいけません。
そもそも売ってることが罪だなって思います。
で、今回のメインは再リペアできるかどうかってことなんですけど、
こういう事例があります

3本のヒビに入れ切れず残ってしまっているというもの。
もうこの状態で中心の丸いところからは固まった溶剤に阻まれヒビまではたどり着きません。
ヒビは髪の毛ほどの細い線なのでガラスの厚みがある上からピンポイントに穴をあけるのは至難の業。
それが3本。
空ける穴は限りなく少なくすることが仕上がりの出来栄えにつながりますので考えた結果、2か所にピンポイント掘削!
しかも1つは2本抜き!!
ドリルの先端は0.6mm、それを髪の毛ほどの線の上に1つ。2本に接するように1つ。
イメージはコレ

やり直しはできません・・・。
ホントに全集中。
真下にドリルを落とさないと外れてしまう一発勝負を2回する。

フぅ~、上手くできました。
イメージ通りに掘削で来たけどさらに万全を期すために入りやすくする加工を加え器具をセットして充填していきます。
2本抜きのがうまく接していればいいのですが・・・。

イメージ通りできたぞ!!
しっかり、ど真ん中を打ち抜いています。

とても喜んでもらえました。
正直、しんどいです。あんまりやりたくないのは本音。
出来ないわけではない、それが結論。
少し追加料金はいただきますョ。
こういう作業を含め本来はフロントガラスリペアは繊細なものなのですが簡易的な修理と思われることがよくあります。
屋外作業ではここまで精密なことはできません。
ご来店での作業をおすすめする理由をこのブログを通しておわかりいただけたら幸いです。
なぜ店舗スタイルにこだわるのかはこれが答えになるのかな。
普段の生活の中で1mm以下の世界を操作することってとても少ないですよね。
喜んでもらえると頑張れます!
ありがとうございました。
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